脱兎生活研究所

個人的な備忘録

【読書記録】語学の天才まで1億光年 『高野秀行』著

ざっくり感想

  • 体当たりな学習スタイルで、独学学習法を開発して語学を習得してくというのが、語学学習はモチベーションが全てっていうのを物語っていた。
  • 一方で、筆者が知らず知らずに音韻論に気づきを得たりして、もし音韻論や言語論等の知識を持っていたらショートカットして言語習得できたのでは?と思わなくもない。
  • モチベーションが続かないと挫折するのは間違いないので、モチベーション→理論学習&実体験みたいなサイクルが語学学習の理想だろうか。
  • 本書にはでてこないが「単語・語彙・文法・発音」が思考を規定するという考え方がある。もしかしたら、「母語が世界の言語の中でどのような立ち位置にあるか」という観点も思考を規定しているかもしれない

 

各国の母語と世界の言語との位置関係

  • 日本語ー日本語とたくさんの外国語があるイメージ図 英語、フランス語、中国語は話者が多いなあっていうゆるめの感覚をもっている
  • コンゴ公用語のフランス語・共通語のリンガラ語・各種民族語の3階建て
  • スペイン語ーまとめづらい感じ。強いていうなら「結局はみんなスペイン語いいじゃん!」みたいな感じ?
  • 戦争の話でギリシャや中国は侵略されると、侵略したはずの民族の文化がなぜから「ギリシャ化」「中国化」するという話があるけど、こにニュアンスとスペイン語は似ている気がする
  • 中国語ースペイン語よりわかるけど、整理しづらい世界観。ざっくり中華思想ってこういうことなんかなって印象。中国語が話せるなら、君も中国人でいいじゃないか!みたいな