【読書記録を兼ねて】インデックス投資家が個別株の誘惑にかられたときに再読する本 難易度:初級編を紹介
日々のニュース、SNSで個別株投資やFX、ETF、株の世界から飛び出して不動産投資の誘惑にかられることが多々ある。
定期的に誘惑に対して、毎回「自分自身の入金力、資本力があがるまではインデックス投資のみでよい」という結論に戻る。
今後も誘惑にかられることが多々あるだろう。
そのたびに「自分自身の入金力、資本力があがるまではインデックス投資のみでよい」という結論に戻るために、読み返すべき本を難易度別で整理しておく。
本記事で取り上げる本は今まで私自身が読み様々な誘惑にかられた際に再読する本でもある。
この記事がおすすめの方
- インデックス投資のみの方針のはずが、その他の投資の誘惑に駆られてしまう方
- 今から投資をはじめてみるときにおすすめの書籍が知りたい方
目次
- 『はじめての人のための3000円投資生活』のレビュー
- 『いちばんカンタン!資産運用の超入門書』のレビュー
- これ以外に読む必要ってあるの?
- インデックス投資家が読む難易度中級編の書籍リスト
- インデックス投資家が読む難易度上級編の書籍リスト
では、さっそく初級編の本を順にみていこう。
『はじめての人のための3000円投資生活』のレビュー
1冊目として紹介したいのが『初めての人のための3000円投資生活』。
2019年4月にお金のことをぼんやり考えはじめようとしたものの、何からどうすればよいか全くわからず、当時は「投資なのかなあ?」という思いで読んだ最初の本である。
結果的にこの本を最初に読んでよかったと断言できる。
貯金と並行して投資を行うことで、着実に資産を形成できる『初めての人のための3000円投資生活』より
は現在でも私のスタイルだからである。
具体的な証券口座の開き方、買うべき投資商品も具体的に紹介されており、本書の紹介通りに実践すれば、まずは投資を開始することができる。
文字も大きく、200ページ程度の分量で内容をよくまとまっている。
投資信託の話題が中心であるものの以下の話題も扱っておりお金関係について以下のトピックにも触れており全体像を把握しやすい。
『初めての人のための3000円投資生活』が扱っているトピックス
- 家計管理
- 貯金の大切さ
- 生活防衛資金の必要性
- 保険の見直し
- 不動産投資のリスク
- 個別株、FXのリスク
- 外貨預金のリスク
お金の考え方の基礎として以下の3ステージで説明している。
- 第1ステージ:お金を管理する
- 第2ステージ:お金を学ぶ
- 第3ステージ:お金を活かす
『初めての人のための3000円投資生活』より
3ステージの細かい部分や踏み込んだ内容までの把握は難しいものの、各ステージについては、本書以外の書籍での学習や実践をすすめていけば自然と身についていくだろう。
毎月3000円だけ投資するというのも絶妙なライン。
毎月数百円の投資だと、「投資結果がまあ、どうなろうといいや」となってしまいがち。
最初から毎月数万円の投資だと多くの人は日々の値動きが気になってしまい、日々安心して「枕を高くして眠ることができなく*1」なるだろう。
毎月3000円の投資から始めるというのは、多くの人にとってどうでもいい金額とはいえないが、日々日々の値動きがどうしても気になってしまう金額でもないちょうどいい金額設定である。
本書で気になる箇所があるとすれば、「3000円投資生活を始めて」貯蓄0円から8年で1070万円といった事例がいくつか紹介される。
この点については注意が必要で、次の赤字部分が省略されていることをしっかりと認識する必要があるだろう。
『「3000円投資生活を始めて」'投資はもちろん家計管理、貯蓄といったお金全般のことを見直した結果’として」貯蓄0円から8年で1070万円』ということ。
毎月3000円投資するだけでは、もちろん資産が爆発的に増えるわけではない。
投資歴がある程度の方には当然のことしか書かれていない内容であるが、読みやすさ、扱っているトピックスの範囲、投資を開始するための具体的な手順が紹介されている良書である。
新NISA対応版も出版されているようなので、こちらでもよいだろう。
『いちばんカンタン!資産運用の超入門書』のレビュー
インデックス投資についてのある程度学んでいけば、「時価総額加重平均を採用したインデックスファンドに余剰資金をすべて投資することが結論*2」に遅かれ早かれたどり着くだろう。ここで問題になってくるのは結論を理解したのにも関わらず、結論を実践することの難しさであろう。
インデックス投資について紹介している書籍、インフルエンサーのSNSやブログをみても、インデックス投資の優秀さには言及していても、それ以外の投資については全く触れていないか、もしくはリスクの高さに触れる程度のことが多い。
インデックスファンド以外の投資をしてみたいという誘惑にかられるのは、インデックスファンド以外の投資の始め方のハードル、収益について具体的なイメージが少ないからという側面があるからだろう。
とはいえ、あらゆる投資について細かく学ぶということは現実的ではない。世の中にどのような投資があるのかという全体像を把握するうえで『いちばんカンタン!資産運用の超入門書』 を取り上げたい。
本書は扱うトピックスが豊富であり、カラーで図解つきの見開き2ページで、扱うトピックスを簡潔にまとめてくれている。
本書のみで例えば商品先物取引やFXを始めるということは、おすすめしないが概要把握には役立つであろう。
インデックスファンド以外の投資について誘惑にかられた際には、本書の該当部分で概要を把握し、別書籍でさらに学び、それでもなお投資してみたいと判断した際には一度、投資してみるのもいいだろう。
私自信は数カ月程度、個別株投資をしてみたことがある。
日々の値動きが気になってしまい、日々安心して「枕を高くして眠ることができなく*3」なり、早々に個別株はすべて売り払った経験があります。
これ以外に読む必要ってあるの?
本記事で紹介した2冊のみ読めば、とりあえず投資を開始ることができ、また家計の見直しやインデックスファンド以外の投資についても概要を把握することができる。もし、あなたがニュースやSNSの情報にはふりまわされない鋼の心をもっており、また並外れた投資判断ができるのであれば、自身で学習すべきこと、収集すべき情報を選択し実践していくことでしょう。
そうでないのであれば、インデックス投資をするのかしないのかに関わらず、家計管理は普遍的なスキルなので、もう少し読む必要がある。
インデックス投資とは直接関係がないので番外編として以下の記事にまとめた。